USD/CHF(ドル/スイスフラン)での積立FXを最近始めました。
このスイスフランは我々日本人にはなじみ無い通貨です。てかスイスでしか使っていないので、スイス旅行しない限りは見ることもないでしょう。
でもUSD/ CHFの通貨ペアはFX業界では取引量第6位のメジャーな通貨ペアです。ちなみに一番は断トツでEUR/USD(ユーロドル)、次点でUSD/JPY(ドル円)です。さてこのUSD/CHFは調べてみると結構魅力的でした。基本はドル円に似ています。
①:基軸通貨と安定通貨のペア
米ドルは世界の貿易決算で用いられる王道の通貨です。やはり世界一のGDP/経済規模を誇るアメリカの通貨ドルは最強です。なのでドルは『基軸通貨』つまり基本・軸となる通貨として扱われます。
一方スイスフランは当然スイスが発行していますが、スイスと言えば永世中立国としての地位が盤石です。やはり通貨はその発行している国が安定・安全であることが大前提であり、それが崩れるとベネズエラみたいに国家破綻します。その点でスイスは日本と並んで安全な国として認しくされています。また高級時計や医薬品、プライベートバンクなどで確固たる経済的地位・信用が築かれているため、スイスフランは『安定通貨』と市場ではみなされています。
ですので基軸+安定通貨のペアであるUSD/CHFは、世界的には安全性の高い通貨ペアと認識されています。
②:スイスによるマイナス金利
スワップポイントとは2国間の政策金利差で発生します。例えば米ドルは現在0.5%(昔は2.5%あったのに)で日本は-0.1%なのでもらえるスワップポイント(≒年利)は0.5-(-0.1)=0.6%となります。これはレバレッジ1倍での計算なので、もしレバレッジ3倍なら0.6×3=1.8%となります。
スイスの政策金利は‐1.25%なのでドルスイスフランでは0.5-(-1.25)=1.75%となります。もしレバレッジ3倍なら約5.25%となります。
この1.8%と5.25%、この約3.5%の差は複利つまり指数関数上ものすごい差になります。例えば100万円を10年間運用したとするとドル円は100×(1.018^10)≒112万ですが、スイスフランは100×(1.053^10)≒170万円と1.5倍の違います。なのでドル円より個人的にはドルスイスフランをおススメしています。
③:でも欠点も
べたぼめのドルスイスフランですが少し弱点もあります。1番はドル円に比べて取引量が少ない(約1/6)、つまり流動性に欠け値動きが激しくなりやすいのがやや難点です。
またドルスイスフランで運用しますが、利益あげ撤収する際に我々日本人は円でもらう必要があります。その際にスイスフランと円の為替レートも関わってくるためやや複雑、利益が目減りする可能性もあります。
最後は余談ですが金融業界のトラウマ、2015年のいわゆる『スイスショック』であったから皆若干スイスフランへの投資に消極的な点です。スイスショックに関しては色々Youtubeに動画上がっているので是非そちらを視聴ください。簡単に言うとスイス政府の裏切り・方針転換です。
それによって数分で40%近く値が動いた歴史上の大事件です。イメージとしては1ドル100円だったのが数分後に60円になっている凄まじい事態です。これによって多くの会社・個人が破綻しました。このトラウマのためスイスフランは敬遠されている感じもします。スイスショックに興味のある方はリンク動画の15秒くらいから見ると良いでしょう(☆リンク☆)
でもリスク管理さえすれば(どの通貨ペアでもそうですが)、ドルスイスフランは大変魅力的かつ安定性の高い投資となります。興味のある方は調べてみてもいいと思います。
以上です。またお願いします。